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本当に早い、師走とはよく言ったもので、
何処見ても、みな走っている。
天皇誕生日は喜ばしい事だが、
23日が祝日になったので、
やたらと休みが多く、御用納め前の大イベント、
クリスマスには、もう大晦日ムード漂うのである。
なので、みな焦り走り廻るのか。
いや、のた打ち回るが正しいのか・・・
ジルベスターなんてドイツ語、
日本人には馴染み無いはずなのに、
毎年恒例になっている、大晦日公演の代名詞、
「ジルベスター・コンサート」のお陰で、
誰でもわかる位に浸透しているものだ。
数年前には、ドイツ語だったのに、
今では、季節感ある和製ドイツ語になったものだと感心。
そう、アルバイト、バウムクーヘンに次いで
浸透しているドイツ語第3位かもしれない。
もう前だが、ベルリンに住んでいる時に聴いた、
ベルリン・フィルのジルベスター・コンサートは、
とても感慨深くて、ニューイヤーコンサートと合わせて、
宗教と娯楽、信教と煩悩などと共存しながら暮らす、
彼らの日常を端的に垣間見た気がしたものです。
クラシックの原点を「宗教」、
コンサートホールや劇場の起因を「教会」と解りながら、
身体の一部、大切な五臓六腑のようなものとして、
心や街の中での存在を肯定しながら、
自らの楽しみや、崇め奉る存在であり続ける。
さらに娯楽として拡大解釈する自由で清潔な魂は、
西洋のモノだからこそ、と、
当時は、心底敗北感に近い感情を持ったものなのです。
日本の「ジルベスター・コンサート」は?
結論的には、大歓迎!
西洋に対抗するのではなく、エキサイティングな街、
不夜城としての、ジャパン・メトロポールだからこそ
楽しむことの出来る、クラシック娯楽なのかも。
タイトルは、堅すぎるけどね。
「ジルベスター・コンサート」ってのはね。
年明けに合わせてカウントダウンしながら、
曲を終わらせて、最後の音で、午前0時!
拍手と共に「おめでとう〜!」なんて、
この指揮、演奏って、実に神業です。
私も、この手の時間合わせは得意で、
音楽教室としてのコンサートなどで、
司会して指揮をして、寸分違わずピッタリに終わるとか、
録音で、決められた秒数にはめ込んだり・・・。
しかし、この音楽で、生のテレビ中継なんかあったら、
1秒も狂わず終るのは大変すぎますね。
お客さんは、沸きあがっていますが、
毎年これ終った瞬間の指揮者を見ると、
冷たい汗を散々かいたみたいで、魂が抜けた後みたい。
そりゃそうでしょうね。
ま、しかし、そんなわけであと2週間も切りました。
今年の〆の意もこめて、良い年末にしたいものです。
今日UpしたAll Aboutの記事、
『熱い!ジルベスター・コンサート06』って、
なにが熱いのかは、良く解らないのですが、
とにかく見てくださいな。
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