ヴァイルづくし
2018-02-18


禺画像]
Kurt Weill(クルト・ヴァイル)は
1900年に生まれて
1950に亡くなった、
とても計りやすい年号を背負った方。

・・・と言うことをいつも思っていたら、

<クルト・ヴァイル 生真面目なカメレオン>
この本の作者田代 櫂氏も、
冒頭にそう書いておられて
非常に親近感を感じながら
読み進めていたのです。

伝記モノではなく、
資料本として楽譜を手元に置いたり
音を聴いて確かめたりしながら
読むことが多いのですが、
いつの間にか、
ヴァイルの人間にハマりながら、
今週は読み耽っていたのです。

田代氏のプロフィールでギター奏者と読んで、
ドイツの歴史や音楽家を追うなど、
稀有な方だと思っていたのだが、
彼の執筆したルードヴィッヒU世の本を
以前読んでいることも想い出し、
合点に膝を叩きながら
楽しく呑気に読んでいました。

今週は文藝春秋の芥川賞作品などの
掲載などにも寄り道して、
さっきこのヴァイルを読了・・・。

そしてあとがき。

あれ、どうして本人ではないの?
と思いましたら、

急逝をされていました。
驚きました。
この本を校正を完了させて、
天に召された事が書かれておりました。

ふ〓・・。
そうか、、そうでしたか。
急にもう一度読み酔いたくなり、
少しページを戻ったり、
久しぶりの音源を引っ張って来たり。
ヴァイルの未亡人
ロッテ・レニヤの晩年の音源聴いたり、、
なんだか哀しくなりました。

仕事先の大切な方が亡くなり、
今日は大事なお送りの準備行ったり、
様々考えたりする日でしたので、
余計にビックリしたわけです。

明治から大正、19世紀末、
そして1920年代〓世界大戦まで。
この時代をどう読み解くかが、
これからの世界の中心になると
真剣に思っていますし、
そうならなくては
クラシック音楽の将来などないと
憂いてもいるのです。

この時代を引っ張り出すと、
さらに全部思い出さないと気が済まず、
ブゾーニ、コルンゴルド、
シェーンベルク、アイスラー・・・。
書籍の山で気を紛らせる週末です。

さて前向きに参りましょう。
[音楽]
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