コメディアン・ハーモニスツ
2006-01-27


禺画像]
私は映画好きなんだけど、あまり観る時間はない。
残念ながら、映画館に行って観るるのは年に10回も
ないのではなかろうか。
時間もないが、あの疲れる椅子もいやなのだよ。
前にも書いた気がするが、ホント座敷にして欲しい。
昼の空いている時間は、寝転んで観て良し、
胡坐もまぁよし。大の字でも良し。
昼寝は静かに、イビキは厳禁。
混んでいるときは、渡されたお客様用の座布団
に正しく座り、詰めて座ればキャパもいける。
レンタルの座椅子は、500円で、デポジットが2000円。
・・・こうだったら年回50回行きたい気分。

だから、たいがいDVDやビデオなんですが、
そもそも観なくてはいけない資料もおおく、
アメリカのコテコテのエンタメ映画までは
手が廻らないのが残念なところ。

こんなDVD見つけて、
わざわざ海外のサイトで買ったのが届いたので、
珍しくしっかり観ました。
タイトルは「ハーモニスツ」なんですが、
これは1927年に結成された、
ドイツの人気ボーカルグループ、
『コメディアン・ハーモニスツ』の
実話に基づく、殆どドキュメンタリーの映画。
1920〜30年代のドイツほど面白い時代はなく、
音楽、映画、舞台、芝居、舞踊、街、
何をとってもエンタメの宝庫であり、
現在の世界中のモダンアーツの原型があるのです。
日本では大正から昭和、やはり、モダニズムの
影響はヨーロッパからうけていますね。
沢山のタレント、俳優、歌手がいますが、
このコメディアン・ハーモニスツは、大好きで、
音源だけでも相当持っているのです。

ポーランド人1人、ユダヤ人2人、ドイツ人3人で
組んだ男性だけのグループは、
次第にヒット曲を生み、大衆に指示され、大スターに
なっていくのですが、時代も暗黒の時代へと
近づいていきます。
ナチスドイツ当局の指導で、人種差別が強くなり、
公演できない会場も増えます。彼らの結束は固く、
全員で歌えない公演は出ませんし、ドイツ人の一人は、
ユダヤの恋人と結婚し改宗しました。
また、、「私の故郷ドイツ」という歌を歌うのが、ユダヤ人
にとっても辛く、次第に精神的にも追い込まれていき、
1935年の最後のコンサートで解散してしまいます。

これ、1997年のドイツ映画で、とってもよく出来ている。
当時の音源を使って音楽はオリジナル、
俳優も上手いし、
ドキュメンタリー・ミュージカル・ムービーの体ですな。
地味だし、暗いし、絶対日本ではやらないでしょう・・・

と、たまには映画のはなし。
[音楽]

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